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紙のことあれこれ VOL.1(標準紙)

私たちの生活に紙は切ってもきれない縁があります。(ハサミやカッターでなら切れますが...)
周りを見てみると、驚くほどの紙が存在しています。
そこで、その紙は何という名前でしょうか?と聞かれたら... 誰も分かりませんね!? 私も最初は分かりませんでした。しかし、厚みや質感、手触り感などが違うことは誰でも分かります。
ここでは、良く目にする紙や今までに見たこともない紙などの名称とその用途などを解説しています。
また、印刷する、という行為は紙を大量に消費したり石油系のインクを使うことにより化石燃料という限りある資源を消費することになります。これは自然環境を破壊する原因にもなります。
そこで、印刷に携わる私たちが自然環境を守るためにできること。それらを探りながら「紙」と「インク」と上手につきあっていく方法や現在行っていることなどをご紹介いたします。

標 準 紙 その1(紙の代表格)

■微塗工紙45kg
上質紙をベースに、微量の塗工を施した印刷紙。非常に薄い紙厚で新聞折り込みのチラシに向いている。
■コート紙55kg〜(厚手コート:冊子などの表紙向)
上質紙をベースに、塗工層を設けた紙。色の再現性が良くオフセット印刷に最適な紙。
一般的なチラシやパンフレット、DMや名刺などにも利用可能。
■マットコート紙55kg〜(厚手マットコート:冊子などの表紙向)
表面処理によって光沢を抑えた紙。しっとりたした手ざわりと落ち着いた白い色に人気があり、カタログやポスター、書籍の本文に多く使われる。
DMや名刺、パンフレットなどでも落ち着いた雰囲気を味わえます。
■上質紙45kg〜
コーティングしていない科学パルプだけで作った紙。この紙は最も多く目にする紙として有名。白色度が高く、印刷したときに反対側から透き通って見えない特製がある。
厚さによってはDMや名刺、チラシ、パンフレットなどでもレトロ風な演出が可能です。

※ここでお勉強
●上質紙は科学パルプだけで作られた、とありますが科学パルプってなに?

紙の原料はパルプと呼ばれ、木をほぐして出る繊維を集めた物です。紙は針葉樹や広葉樹から採られるフレッシュパルプと、一度紙として使われて再びパルプ化した古紙パルプがあります。最近注目されているのは、木を原料としない非材木原料の紙が注目されています。針葉樹は繊維が長いので紙の強度がよく、広葉樹は繊維が針葉樹に比べて短いので、平滑性がよくなります。古紙パルプは一度紙として使用されていますので、紙の強度もしなやかさも低いものとなり、数回再生されるうちに繊維が弱まって再生できなくなります。(PAPER LIFE 紙生活より)

●用紙の「kg」とは何のこと... と良く聞かれます。これって何の重さのことなの?

用紙の「kg」は印刷用紙を1000枚(= これを1連と言います)積み上げたときの重さを量ったもの。
計量時は『四六判(788×1091mm)』という原紙サイズで量ったものです。
印刷業界ではこの重さを「連量(れんりょう)」と呼んでいますが、一部四六判換算ではない紙もあります。連量は用紙の厚みを見る目安にはなりますが、用紙の製法によって同じ名称や連量であっても厚みが異なるものがあります。

標準紙は次回も続きます。

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by photo-st | 2011-08-03 22:34 | 紙事
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